10代の頃よく聞いた佐野元春というシンガーの歌の歌詞にそんな一節があった。

「つまらない大人にはなりたくない」

なんとなくその歌詞の影響を受けてしまったりして、つまらない大人になってしまいたくないな、などと思っていたように思う。10代の頃、そしてもう少し、20代の頃。

 

さて「つまらない大人」とはなんぞや。

今ではそうそう簡単に断罪する気にはならないが、血気盛んな10代の頃は周りの大人が総じてつまらないように感じていたのかも知れん、と振り返ることができる。

大人になって、周囲を見渡しつまらない大人などと誰かのことを思うことはほとんどない。

ないわけではないが、ほとんどないな。

 

名もなき蒼氓として普通に暮らすことほど、尊い人生はないと感じる。

名もなき蒼氓として生きることが人生であると。